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今井 伸明*; 大津 秀暁*
JAEA-Conf 2021-001, 236 Pages, 2022/03
2020年度核データ研究会は、2020年11月26日27日に、埼玉県和光市にある理化学研究所和光キャンパスのRIBF大会議室にて、オンライン併用の形式で開催された。本研究会は、日本原子力学会核データ部会が主催、日本原子力学会「シグマ」調査専門委員会、日本原子力研究開発機構(原子力機構)原子力基礎工学研究センター、理化学研究所仁科加速器科学研究センター(理研仁科センター)、東京大学原子核科学研究センター(CNS)、高エネルギー加速器研究機構和光原子核科学センター(KEK-WNSC)、東京大学理学部が共催した。今回、チュートリアルとして「原子炉の理論と実験」を、講演・議論のセッションとして、「加速器施設と核データ」、「深層/機械学習と原子核物理、核データへの応用」、「核医学、核薬学」、「核分裂、重イオン核分光」、「原子核反応データ」の5セッションを企画し実施した。さらに、ポスターセッションでは、実験、理論、評価、ベンチマーク、応用等、幅広い研究内容について発表が行われた。参加者総数は119名でそのうち現地参加は62名であった。それぞれの口頭発表及びポスター発表では活発な質疑応答が行われた。本報告集は、本研究会における口頭発表15件、ポスター発表25件の論文を掲載している。
岩元 大樹
核データニュース(インターネット), (129), p.19 - 25, 2021/06
近年、機械学習を用いた技術が注目され、様々な分野で応用されている。著者は機械学習の一種であるガウス過程に注目し、その枠組みで核データを生成する手法を開発した。本稿は、日本原子力学会2021年春の年会の核データ部会・連絡会セッション「先端データサイエンスの核データへの適用」で講演した内容をもとに、この手法の概要と核データ生成への適用性を紹介するとともに、本手法の高エネルギー粒子輸送計算への適用の可能性について記述したものである。
原田 秀郎; 岩本 修; 木村 敦; 横山 賢治; 多田 健一
核データニュース(インターネット), (117), p.36 - 51, 2017/06
経済開発協力機構原子力機関(OECD/NEA)の第29回核データ評価国際協力ワーキングパーティ(WPEC)会合が、2017年5月15日19日にOECD本部で開催された。期間中に開催されたWPEC本会合及びサブグループ会合について報告する。
柴田 恵一
Journal of Nuclear Science and Technology, 53(10), p.1595 - 1607, 2016/10
被引用回数:4 パーセンタイル:36.53(Nuclear Science & Technology)次期汎用評価済み核データライブラリJENDLのために水銀同位体の中性子核データをeVから20MeVのエネルギー範囲で評価した。Hgの分離共鳴パラメータは前回の評価で考慮されなかったデータを追加した。非分離共鳴パラメータは核反応モデルにより計算された全断面積及び捕獲断面積を再現するように決定した。分離共鳴領域以上のエネルギーでは、統計模型コードCCONEを用いて断面積を評価した。計算では、複合核過程に加えて、前平衡及び直接過程を考慮した。中性子とHg以外の水銀同位体との相互作用はチャネル結合光学模型ポテンシャルを用いた。評価結果は既存の実験値とよく一致しており、JENDL-4.0を上回る再現性であった。今回得られた結果から、ENDF形式でデータファイルを作成した。
中山 梓介
JAEA-Conf 2016-004, p.147 - 152, 2016/09
銅は核融合炉用のヒートシンク材あるいは加速器駆動システム用の構造材などとして重要な元素である。それゆえ、銅同位体に対するより高精度の中性子核データが必要とされている。さらに、その核データを用いた計算から得られる種々の積分量の不確かさを評価するため、共分散データも必要とされている。共分散は、相異なる反応の断面積など、異なるデータ間の相関した不確かさを含むものである。JENDL-4.0のCuに対する核データ評価ではいくつかの反応に対する断面積や角度分布は種々の計算コードによって計算されていた。共分散データの整備に向け、Cuに対する中性子核データをCCONEコードを用いた統一的な手法で評価した。
柴田 恵一
Journal of Nuclear Science and Technology, 53(7), p.957 - 967, 2016/07
被引用回数:5 パーセンタイル:43.41(Nuclear Science & Technology)次期汎用評価済み核データライブラリJENDLのためにTa-179, 180m, 181, 182の中性子核データを10eVから20MeVのエネルギー範囲で評価した。分離共鳴パラメータは実験値を採用するとともに、非分離共鳴パラメータは理論計算により導出した。分離共鳴領域以上のエネルギーでは、統計模型コードCCONEを用いて断面積を評価した。計算では、複合核過程に加えて、前平衡及び直接過程を考慮した。中性子と原子核間の相互作用はチャネル結合光学模型ポテンシャルを用いた。タンタル同位体のE1線遷移に係る巨大双極子及びピグミー共鳴のパラメータは線スペクトル測定値を再現する様に決定した。評価結果は既存の実験値とよく一致しており、JENDL-4.0を上回る再現性であった。今回得られた結果から、ENDF形式でデータファイルを作成した。
深堀 智生; 原田 秀郎; 岩本 修; 横山 賢治
核データニュース(インターネット), (114), p.35 - 43, 2016/06
経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)の第28回核データ評価国際協力ワーキングパーティ(WPEC)会合が、2016年5月913日にOECD本部で開催された。本稿において、期間中に開催されたWPEC本会合及びサブグループ会合について報告する。
原田 秀郎; 岩本 修; 横山 賢治
核データニュース(インターネット), (111), p.51 - 62, 2015/06
経済開発協力機構原子力機関(OECD/NEA)の第27回核データ評価国際協力ワーキングパーティ(WPEC)会合が、2015年5月1822日にNEA本部で開催された。期間中に開催されたWPEC本会合及びサブグループ会合について報告する。
「シグマ」特別専門委員会
日本原子力学会誌, 44(1), p.106 - 114, 2002/01
この報告は1999,2000年度におけるシグマ委員会の活動に関するものである。この期間中にJENDLの次期バージョンであるJENDL-3.3の準備が進み、完成間近となった。また特殊目的ファイルの整備も進んだ。ここでは各グループの活動状況及び次のトピックスについて報告する。(1)完成間近のJENDL-3.3,(2)2000年版核図表の完成,(3)JENDL高エネルギーファイル(JENDL-HE)のベンチマーク。
「シグマ」特別専門委員会
日本原子力学会誌, 41(12), p.1213 - 1221, 1999/00
この報告は1997,1998年度におけるシグマ委員会の活動に関するものである。この期間中にJENDLの次期バージョンであるJENDL-3.3の準備が進んだ。また特殊目的ファイルの整備も同様に進んだ。ここでは各グループの活動状況及び次のトピックスについて報告する。(1)JENDL-3.3評価の進展,(2)JENDL共分散ファイルの作成と処理システム,(3)JENDL Dosimetryファイルの完成,(4)JENDL FP崩壊データファイル
「シグマ」特別専門委員会
日本原子力学会誌, 39(12), p.1019 - 1027, 1997/00
本報は、1995,1996年度における「シグマ委員会」の活動に関するものである。この期間中、JENDL-3,2に対する様々なベンチマークテストが行われ、ライブラリーに内在する問題点の指摘、JENDL-3.3に向けた改良点が議論された。一方、特殊目的ファイルの作成も順調に進んでいる。この報告では、放射化断面積ファイル、高エネルギー核データファイル、照射損傷用ファイル、ORIGEN2用一群断面積についてトピックスとして述べる。
高橋 亮人*; 柴田 恵一; 池田 裕二郎
プラズマ・核融合学会誌, 71(11), p.1113 - 1122, 1995/11
プラズマ・核融合学会誌の講座「中性子工学」の第3章として核データ測定・評価について記述した。執筆は、高橋,池田が各々中性子及び荷電粒子の2重微分断面積測定、及び放射化断面積測定を、柴田が核データ評価を担当した。
「シグマ」特別専門委員会
日本原子力学会誌, 37(12), p.1095 - 1103, 1995/00
1993、1994年度における「シグマ委員会」の研究活動について報告する。この期間中、日本の評価済み核データライブラリーの最新版JENDL-3.2が完成、公開され、原子炉、核融合炉、遮蔽についてのベンチマークで満足すべき結果が得られた。また、ドジメトリーファイル、核融合データファイル、放射化断面積ファイルをはじめとする特殊目的データファイルの作成も順調に進展し、中高エネルギー核データも新分野からの要求に基づき精力的に整備した。さらにネットワークを利用した核データの利用体制も飛躍的に進展した。
千葉 敏; D.L.Smith*
Journal of Nuclear Science and Technology, 31(8), p.770 - 781, 1994/08
被引用回数:14 パーセンタイル:75.32(Nuclear Science & Technology)最小二乗法は核データ評価のみならず実験データ解析、その他のパラメータ推定の目的で広く用いられているが、時として直感に反する答を与える事がある。例えば、2つの、強い相関のあるデータの平均値がこの2つのどちらよりも低い値となる事が知られている。この問題は「ピールのパズル」としてここ数年来の大きなパラドックスとして注目されてきた。本論文では、ピールのパズルの明確な定義を示し、異常解が得られる原因として、(1)本論文で定義される同型変換をデータに施した場合には、ある規則に従って共分散行列と感度行列を変換する必要がある事、(2)データをトランケートすると最小二乗解が変わる可能性がある事、を示し、これらがピールのパズルの原因である事を明確にした。更に、必要なデータがトランケートされた場合にも適用可能な近似解法についても言及している。
中川 庸雄; 深堀 智生; 千葉 敏; 菊池 康之
Proc. of the Future Nuclear Systems: Emerging Fuel Cycles and Waste Disposal Options; GLOBAL 93, p.467 - 474, 1993/00
JENDLアクチニドファイルと高エネルギー核データファイルのための核データ評価を進めている。JENDLアクチニドファイルには、主要核種のデータも含めて、TlからFmまで89核種のデータを格納する予定である。データは、理論計算やデータの系統性を考慮に入れて10eVから20MeVの中性子エネルギー範囲で評価する。一方、加速器核破砕システムや中性子照射施設ESNITのために、高エネルギー中性子と荷電粒子の核データ評価が開始された。今までに、1GeVまでのA1,Pb,Biの評価がALICE-Fやデータの系統性を用いて行なわれた。本論文では、これらの評価手法やファイルの現状について述べる。
浅見 哲夫*; 飯島 俊吾*; 五十嵐 信一; 井原 均; 川合 将義*; 菊池 康之; 小室 雄一; 柴田 恵一; 高野 秀機; 竹田 敏一*; et al.
日本原子力学会誌, 31(11), p.1190 - 1217, 1989/11
最近完成したJENDL-3に関して、原子力学会誌の特集記事に寄稿した。JENDLの評価方法とそのベンチマークテストの結果を報告した。またJENDLに密接に関係しするFP崩壊データライブラリーの紹介をし、JENDL-3以後のデータの展望を述べた。
シグマ研究委員会
JAERI-M 83-041, 236 Pages, 1983/03
シグマ研究委員会主催の核データ研究会が1982年11月24・25日の両日、原研の東海研究所において開催された。本年度はシグマ研究委員会が発足して満20年に当るのに際し、記念講演及びこの20年間の核データ活動のレビューが行われた。その他に、最近の話題からのテーマも採り挙げられた。また、核データの測定者、評価者、利用者による特定テーマについての討論、さらに、初めての試みとして核データの測定の将来計画についてのパネル討論も行われた。本報告書はこれらの報文集をまとめたものである。
更田 豊治郎
日本原子力学会誌, 20(5), p.323 - 328, 1978/05
被引用回数:0国内及び国際的な核データ流通の体制について概観した上で、原研核データセンターの活動を説明する。日本では原研核データセンターが目下唯一の公共的核データセンターであり、その活動項目は、核データの評価、核データ適用の研究、核データシステムの開発整備、核データの収集・整備および利用サービス、シグマ委員会の運営、および国際協力などである。原研核データセンターの活動との関連において、一般に核データを利用する場合の手引きとなることを概説する。
高野 秀機; 長谷川 明; 中川 正幸; 石黒 幸雄; 桂木 学
JAERI 1255, 200 Pages, 1978/03
原版JAERI-Fast setの大幅な改訂を、高速臨界集合体にするベンチマーク・テスト、最小自乗法による断面積修正法及び最近の核データ評価に基づいて行った。この改訂版セットの各称をJAERI-Fast set Version II(JFS-V-II)という。原版のセットに対して改訂した主要な点は以下のようである。(1)U、U、Puの断面積が最小自乗法を用いて1、4MeVから3、6KeVのエネルギー領域において修正された。(2)U、U、Pu、とPuの共鳴パラメータの評価を行い無限希釈断面積と自己遮蔽因子を計算した。共鳴領域のエネルギー上界がUに対しては21、5KeVから100KeVに、Puに対しては10KeVから21、5KeVに拡張された。(3)U in及び分裂スペクトル、軽中重核の核データがベンチマーク、テストの結果に基づいて改訂された。
国枝 賢; 岩本 修; 岩本 信之; 湊 太志; 岡本 力; 佐藤 達彦; 中島 宏; 岩元 洋介; 岩元 大樹; 北谷 文人; et al.
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原子力工学、物質・生命科学および医療等の分野において陽子線加速器の応用が推進されており、施設設計のために、広いエネルギー領域に亘る中性子・陽子入射の評価済核データが必要とされている。本研究では、光学モデルや前平衡モデル計算における最新の知見を投入してJENDL/HE-2007の見直しを行った。さらに、特に医療分野で需要の高いLi-6,7やBe-9等の核種を新たに加えて、132核種に対する200MeVまでの中性子・陽子核データライブラリJENDL-4.0/HEを完成させた。本発表においては、評価計算手法の概要や二重微分断面積等の結果、および積分検証結果を報告する。